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子宮頸がんワクチンについて
子宮頸がんワクチンは副反応の発生頻度などが明らかになるまでの間、積極的勧奨の差し控えられてきましたが、令和4年4月より子宮頸がんワクチン接種の接種推奨が再開されます。小学6年生相当から高校1年生相当の女性が対象となり、また、積極的勧奨の差し控えにより接種機会がなかった24歳まで公費負担にて接種が可能となります。
当院ではガーダシルの取り扱いを行っておりますので、接種券の届いた方で接種希望の方はお電話にてご予約ください。
<子宮頸がんについて>
子宮は妊娠中に赤ちゃんが育つ部分(子宮体部)と、赤ちゃんを産む際に産道の一部となる部分(子宮頸部)に分けられます。子宮は赤ちゃんを育て、生むための器官であり、女性にとって、とても大切な器官です。
「子宮頸がん」は女性特有のがんで、子宮の入り口部分がヒトパピローマウィルス(HPV)感染によって癌化することで起こります。子宮頸がんは毎年約10,000人の女性が新たに発症し、約2,800人が子宮頸がんによって亡くなっており、女性特有のがんとしては乳がんに次いで発症率が高く、20~30歳代のがんでは第1位となっています。子宮頸がんの発症年齢は出産年齢のピークが重なることが知られています。子宮頸がんはほとんど自覚症状がなく、20~30歳代で発症すると、妊娠しにくくなったり、早産により赤ちゃんが低体重で生まれたりなど妊娠や出産に影は響が出る可能性があります。そのため、ヒトパピローマウィルスに対する予防接種と合わせて、がん検診による早期発見がとても重要となります。
<子宮頸がんワクチン(ヒトパピローマウィルスワクチン)について>
ヒトパピローマウィルス(HPV)ワクチンは発がん性のDNAを含まないHPVそっくりな粒子でつくられているワクチンです。ガーダシルはHPVの中でも4つの型のウィルス感染を防ぐことができ、シルガード9は9つの型のウィルス感染を防ぐことができます。十分な予防効果を得るためには合計で3回の接種が推奨されています。
<接種スケジュール>
初回接種(1回目) → 2ヶ月後(2回目) → 6ヶ月後(3回目)
<接種後の主な副反応>
接種後の主な副反応は通常は数日間程度で治まりますが、長く続く場合には、当院までご相談ください。
頻度10%以上: 注射部位の痛み、腫れ、赤み
頻度1~10%未満:発熱、注射部位のかゆみ、出血、熱っぽさ、しこり、知覚消失、頭痛、感覚鈍麻、悪心
頻度1%未満:手足の痛み、腹痛、下痢
頻度不明:無力症(まぶたが下がる、物がだぶって見えるなど)、寒気、疲れ、だるさ、内出血、血腫、注射部位のしこり、気を失う、体がふらつくめまい、関節の痛み、筋肉痛、嘔吐、リンパ節の腫れや痛み、皮膚局所の痛みと熱を伴った赤い腫れ、インフルエンザ、のどの痛み
<ワクチン接種後の注意>
①接種直後にめまいやふらつき、失神などが起こることがあります。接種後30程度はイスに座るなど安静にしてください。
②接種した日は入浴しても問題ありませんが、体を洗うときに注射部位を強くこすらないようにしてください。
③接種後は注射部位を清潔に保ってください。
④接種当日は過度な運動を控えてください。
⑤3回の接種が完了しないうちに妊娠した場合は医師へご相談ください。
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