NEWS

お知らせ2022.04.23

帯状疱疹はどんな病気?

 

<帯状疱疹とは>

帯状疱疹とはこどものときにかかった水ぼうそうと同じウイルス「水痘帯状疱疹ウイルス」が再活性化することで発症する病気です。こどものときに水ぼうそうになると治ったあとも、ウイルスは背骨に近い神経に生涯にわたって症状を出さない状態で潜んでおり、加齢や疲労、ストレスなどによって免疫力が低下すると再びウイルスが目覚め、神経を傷つけながら皮膚に向かうため、多くの場合は皮膚症状が現れる数日前に痛みが生じます。

 

<帯状疱疹の主な症状>

体や顔の左右どちらかに、ピリピリ、チクチク、ズキズキといった痛みがでたのち、数日後、痛みのある部位に赤い発疹が出てきます。

進行すると発疹が小豆大くらいの水ぶくれになり、体や顔の片側に、帯状になって広がります。水ぶくれはやがて破れてただれ、1週間程度でかさぶたになります。

帯状疱疹の症状が顔面や頭部に現れた場合、目や耳の神経が傷つき、視覚や聴覚に異常が起こることがあります。重症化すると、視力低下や顔面神経麻痺などの症状が後遺症として残るおそれもあるため、症状が現れたら早期に治療を受けること、そして、そもそも帯状疱疹にならないために、しっかりと予防することが重要です。

 

<帯状疱疹の治療>

帯状疱疹は早期発見、早期治療で後遺症なく治癒できる病気です。治療は抗ウイルス薬が中心です。抗ウイルス薬が体内に取り込まれ、ウイルスの活動が停止するまでに2~3日かかると考えられていますので、皮膚症状がひどくなる前に、症状に気づいたらすぐに受診することをおすすめします。

 

<帯状疱疹の予防>

帯状疱疹は免疫が低下したことで発症している場合が多いので、十分に休息をとり、安静に過ごすことを心がけましょう。

また、帯状疱疹は80歳までに3人に1人が罹患すると言われています。50歳を過ぎたら増加傾向にあるため、ワクチン接種を行うことも帯状疱疹の発症や重症化を防ぐうえで効果的です。

 

<接種ができる帯状疱疹ワクチン>

①弱毒化生ワクチン(生ワクチン)

接種回数は1回。発症予防効果は50%。持続期間は5年程度。価格が安く、副反応が少ないが、予防効果はシングリックスのほうが高い。

 

②シングリックス(不活化ワクチン)

接種回数は2回(2カ月間隔)。発症予防効果は97%。持続期間は9年以上。2回接種する必要があり、生ワクチンより費用が高くなるが、予防効果は高い。

 

当院では帯状疱疹の診断、治療、予防接種の対応をしております。お気軽にご相談ください。

 

 

PAGETOP