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お知らせ2022.06.27

初夏は熱中症に注意しましょう

 

熱中症は高温多湿な環境に長時間いることで身体で産生された熱がうまく放散できず、体内に熱がこもり、さまざまな症状が出る状態を指します。日が照っている屋外だけでなく温度や湿度の高い室内でも発症し、場合によっては命を落とすおそれのある疾患です。

 

とくに乳幼児や高齢者は熱中症を起こしやすいので注意が必要です。乳幼児は大人より新陳代謝が活発で体温が高く、体外に汗を出す汗腺の発達が未熟のため、体温のコントロールがうまくできず熱中症を起こしやすいです。

また、高齢者は体内の水分割合が減っていることやのどの渇きを感じにくくなっていることもあり、熱中症を起こしやすくなります。加えて、心機能や腎機能が低下していると、熱中症になった時の症状が重くなりやすいという傾向もあります。

 

夏のはじまりの時期は体が気温の高さに体がなれていないため、熱中症を引き起こす可能性が高くなります。適切に空調を使用し、こまめな水分補給をし、熱中症を予防しましょう。

 

熱中症を疑う症状があり、ぼんやりしていつもと様子が違う、または呼びかけに対する返事がおかしい場合は、すぐに救急車を呼びましょう。意識がはっきりしていても、水分が自力で摂れない場合は病院受診をするようにしましょう。

 

<熱中症の重症度>

熱中症の重症度は3つの段階に分けられます。

 

Ⅰ度(現場での応急処置で対応できる軽症)

  立ちくらみ、筋肉痛、筋肉の硬直、大量の発汗

Ⅱ度(病院への搬送を必要とする中等症)

  頭痛、気分不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感

Ⅲ度(入院して集中治療の必要性のある重症)

  意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温

 

<熱中症が起こりやすい場所>

 熱中症といえば、炎天下に長時間いた、真夏の暑いなか運動をしていたといったケースを想像するかもしれませんがが、実際はこうした典型的な場面ばかりではありません。梅雨時期から突然気温が上がった日など、身体が暑さになれていない時期にかかりやすい病気でもあります。

 

次のような環境で過ごすときは熱中症に注意が必要です。

 

  ・ 気温が高い、湿度が高い

  ・ 風が弱い、日差しや照り返しが強い

  ・ 前日に比べて急に暑くなった

  ・ 室温や湿度が高い部屋に長時間いた

 

<熱中症を予防するには>

①暑さを避ける

 外出時にはなるべく日陰を歩く、帽子や日傘を使うなど直射日光を避けましょう。また、家の中では、ブラインドやすだれで直射日光を遮る、扇風機やエアコンで室温・湿度を調整しましょう。

 

②服装を工夫する

 吸収性や通気性の高い綿や麻などの素材で、熱がこもらないよう、襟ぐりや袖口があいた服装が良いでしょう。

 

③こまめな水分補給をする

 暑い日には知らずしらずのうちに汗をかき、体内の水分やミネラルが失われています。のどが渇く前からこまめに水分を補給しましょう。

 水分とミネラルが同時に補給できる麦茶やスポーツ飲料を薄めたものが良いでしょう。

 コーヒーや緑茶などのカフェインが多く含まれている飲み物、アルコール類は利尿作用があるので適しません。

 

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